
子連れで楽しめる「笹かま」手焼き体験や工場見学
宮城の名物「笹かま」のメーカーは数あれど、蒲鉾店「鐘崎」の蒲鉾は化学調味料無添加・でんぷん不使用で、素材の味にこだわっています。
そんな鐘崎が運営する「笹かま館」では、笹かまの手焼き体験や工場見学ができて観光客にも人気のスポットです。
今回は、小さなお子さん連れでも楽しめる笹かま館の魅力をご紹介します。
※当記事に記載している料金や詳細については、投稿日現在の情報です。
仙台の老舗かまぼこ店「鐘崎」
「鐘崎」は、終戦後の昭和20年11月に創業した仙台の老舗蒲鉾店ですが、宮城県にある他の老舗蒲鉾メーカーに比べるとまだ若い会社です。
鐘崎は県内のあちこちで販売店を見かけることができ、「笹かまぼこ」の名付け親・阿部蒲鉾と並ぶほど有名なメーカーで、仙台駅や高速道路SAでも定番のお土産となっています。
鐘崎では、化学調味料無添加で保存料やでんぷんも使用しておらず、魚が持つ本来の旨味を存分に味わうことができる蒲鉾が魅力です。
鐘崎が運営する「笹かま館」が人気観光スポット
鐘崎の本社兼工場が併設されている「笹かま館」は、仙台市若林区にある近くには問屋街の卸町や仙台市場外市場などがあります。
笹かま館では、蒲鉾の販売だけでなく、家族で楽しめる笹かま手作り体験や工場見学も楽しむことができます。
笹かま手作り体験は、有料のもの(所要時間45分)と無料のもの(所要時間10~15分)があります。有料体験は、当日館内でも予約可能です。
工場見学(所要時間25分)も、当日館内で予約が可能で費用は無料です。
他にも、笹かま館に併設される「七夕ミュージアム」では、仙台七夕まつりで有名な笹飾りの展示を行っています。
夏に仙台七夕まつりが見られなくても、笹かま館に来れば年中大きな七夕飾りが見られます。
仙台「笹かま館」の笹かま手焼き体験と工場見学
「笹かま館」の笹かま手焼き体験(1本200円)
笹かま館に入ると、左手に「杜のこんだてcafé」があり、右手に体験予約の受付があります。
笹かま手作り体験は2種類あり、有料プランは1人700円で所要時間は45分ほどです。
こちらは小学生以上が対象で、完全予約制です。1日5回あり、初回は10:00~、最終回は16:30~です。(公式サイトから予約も可能)
もう1つの体験は、「杜のこんだてcafé」内で無料でできる手焼き体験です。年齢制限はなく、だれでも体験ができます。
無料と言っても、焼くのが無料であって、笹かま自体は1本200円で購入しなければいけないのでご注意を。
こちらは10~15分ほどで焼きあがり、できたてをその場で味わうことができます。
徐々に笹かまがぷっくり膨れて、焦げ目がつき始めるのを観察するのが楽しいですよ。
すでに蒸し焼きされているので、網焼きする前でも食べることができます。お好きな焼き加減で食べてみてください。
「笹かま館」の笹かま工場見学(無料)
笹かま館には、工場も併設されており、2階の工場内の無料見学もできます。こちらも当日、入口の受付で予約をしましょう。
1日5回、初回は9:45~、最終回は14:15~で、1回25分ほどの見学です。年齢制限はなく、だれでも参加することができます。
工場内では撮影可能ですが、製造されている機械は撮影禁止となっています。
工場見学をするなら、おすすめの時間は午前中です。蒲鉾づくりは早朝から行われており、繁忙期(お中元やお歳暮の時期)以外はお昼を過ぎると製造は終わってしまっています。
実際に職人の方たちが蒲鉾を作っている風景が見たい場合は、朝9~10時の回での見学が良いでしょう。
閑散期は1日3万本ほど笹かまを製造されているようですが、繁忙期は1日で15万本も作られているようです。
繁忙期だけで、1年の蒲鉾売上の1/3を生産しているそうですよ!
工場見学では、小さなお子さんでも楽しめるような仕掛け(水族館のような疑似体験)もあるので、親子で楽しく過ごせます。
「笹かま館」他にも楽しい体験あれこれ
「七夕ミュージアム」で金賞を受賞した七夕飾りを見学
仙台と言えば「仙台七夕まつり」が有名ですが、七夕まつりの時期しか見られない七夕飾りが笹かま館に併設されている「七夕ミュージアム」で見学ができます。
こちらの入場料は無料で、鐘崎で作られた過去の七夕飾りの他に、過去の七夕まつりのポスターの展示や笹飾りが作れるコーナーなどもあります。
2019年の仙台七夕まつりのコンテストで金賞を受賞した鐘崎の七夕飾りも見ることができます。
2019年のテーマは、新年号「令和」にちなんで梅の花をモチーフに、新時代の幕開けをイメージしたデザインとなっています。
鐘崎では、七夕飾りを専属のデザイナーの方と共同制作しており、2年前に作られた七夕飾りも見事です。
こちらは木枠を飾りにつけた七夕飾りで、日本の伝統技術を後世に残していくというテーマでデザインされたようです。
2階に繋がるスロープの上から七夕飾りを見下ろすと迫力満点です。
他にも、2階には過去の仙台七夕まつりのポスターが展示されており、年代別にどんな特徴があるのか見比べることができます。
「メルヘンサロン」や大きな魚のブリキの玩具
笹かま館の2階には、数々の賞を受賞している絵本や影絵の作家である藤城清治さんのミュージアム「メルヘンサロン」を無料で見学できます。
横幅15mもある巨大な影絵には、2300匹の海の生き物をメルヘンの世界で表現しています。
小さな子連れでも安心して見学できる小さな美術館のようなスペースで、幻想的な空間に子どもも楽しんでいました。
他にも、2階には魚の巨大なブリキの玩具も2体あります。こちらはレバーを回すと音が鳴ったり、魚のヒレが動いたり、子どもが喜ぶ仕掛けがされています。
笹かま館2階は、工場見学と笹かま手作り体験の施設の他に、アートを楽しむスペースになっており、大人も子どもも楽しめるスペースが豊富です。
「笹かま館」のカフェでランチもできる
笹かま館の1階にある「杜のこんだてcafé」では、ランチや軽食を楽しむことができます。
魚をたくさん使う蒲鉾屋ならではの魚を使った和食が多く、ヘルシーな献立は老若男女が安心して食べられるメニューばかりです。
こちらは女性客がほとんどで、ランチだけを利用している方も多かったです。(蒲鉾を買うついでに来たのかも)
和惣菜やおむすびなどのテイクアウトもできます。ここでしか食べられない「元祖SASAソフト」や蒲鉾屋らしい和スイーツも味わえます。
「笹かま館」限定のグルメ
笹かま館の1階にあるお土産コーナーに併設されている「鐘崎屋」は、大人向けの軽食コーナーです。
日本酒(宮城県産)と酒の肴にできたての蒲鉾を味わうことができます。
ここでしか販売されていない焼き立て蒲鉾の量り売りコーナーは日替わりです。
この日は「チーズとうもろこし」の蒲鉾で、100g324円(税込)~。これが、すっごく美味しいんです。
チーズのまろやかさと、とうもろこしの甘みが相性抜群で酒の肴にもぴったり。いくらでも食べられる美味しさでした。
「笹かま館」の情報
店名 | 笹かま館 |
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URL | https://www.kanezaki.co.jp/shop/belle_factory/ |
住所 | 宮城県仙台市若林区鶴代町6-65 |
電話番号 | 022-238-7170 |
営業時間 | 9:30-18:00 |
駐車場 | 無料20台ほどあり |
感想
観光スポットとしても有名な笹かま館は、親子で1日楽しめるレジャー施設でした。
見て、食べて、体験して、遊んで、買い物して、いろんなことが1ヶ所で楽しめる満足度の高い施設なのでおすすめです。入場料も駐車場も無料なのが良いですよね。
工場見学でお聞きしたのは、各メーカー違う蒲鉾に使う魚の種類のことや美味しく蒲鉾を作るコツなど、企業秘密スレスレの情報まで聞けちゃいました(笑)
気になる方は、是非鐘崎の工場見学に参加してみてくださいね。
他にも、仙台のおすすめのお土産はこちらをどうぞ。