仙台の歴史ある都市公園「西公園」の魅力
仙台の観光名所・定禅寺通りの近くにある「西公園」は、ガイドブックであまり紹介されることは少ないですが、仙台を代表とする歴史ある公園です。
広々とした園内には、桜の木が約190本植えられており、春は花見の名所となっています。
公園のすぐそばには、市内を流れる一級河川「広瀬川」があり、仙台駅からもほど近い場所にある自然豊かな都市公園です。
今回は、仙台の穴場観光スポット「西公園」の魅力をまとめてご紹介します。
お祭りやイベントの会場になることが多い西公園
仙台駅の西側にある「西公園」は、周りに定禅寺通り、せんだいメディアテーク、勾当台公園、櫻岡大神宮など、仙台の観光スポットが多く隣接しています。
西公園のすぐそばには広瀬川が流れ、川の向こう側は仙台城跡のある青葉山が見渡せる立地にあります。
元々は、仙台藩の武家屋敷があった歴史のあるエリアです。
春は、市内でも有数の桜の名所となる場所で、多くの花見客でにぎわいます。
「仙台七夕花火祭」の本部が設置される公園でもあり、お祭り当日は屋台や野外ステージも設置されています。
2019年夏の「GREEN LOOP SENDAI」では、「カレーフェス」の会場になりました。
定禅寺通りから徒歩5~10分ほどの距離にあるので、のんびり並木通りを歩きながらお散歩できるコースです。
仙台駅から地下鉄東西線に乗り「大町西公園」で下車すると、徒歩1分ほどで西公園に到着するので、アクセスがしやすい都市公園です。
西公園から一望できる広瀬川
こちらの写真は、西公園の北側にある「トークネットホール仙台(仙台市民会館)」横側から見下ろした広瀬川の景色です。
仙台市内をくねくねと湾曲しながら優雅に流れる広瀬川を眺めることができ、杜の都・仙台を象徴する景色とも言えます。
公園内は少ないですが遊具もあり、木々のおかげで日陰も多いので、親子でのんびり過ごせる公園です。
【仙台】西公園の巨大展示物の見どころ
西公園のSL広場(蒸気機関車C60形式1号機の展示)
仙台の西公園には、現存する唯一のC60形蒸気機関車の貴重な展示があります。
実際に車内に入って見学することができ(無料)、大人も子どもも楽しめる展示物となっています。
元々西公園では、昭和44年から同列車の展示が行われていましたが、野外での展示ということもあり老朽化が原因で平成26年から修復を行っていました。
車体の修復や新たに屋根の設置がされたようです。
そして、修復が終わった2016年10月から現在の形で展示が再開しました。
初めて見たときは、まさに「きかんしゃトーマス」に出てくる「ヒロ」にそっくりでビックリしました。(娘がアニメを見て大好き)
西公園で展示されているこちらのC60形蒸気機関車は、日本では唯一の存在だそうで、とても貴重なSL列車です。
こちらのSL列車は完全無人の展示物で、車内を自由に見学したり、触ったり、座席に座ったりできます。
仙台市の公式サイトでも紹介されていますが、こちらのSL列車の展示の経緯は、仙台市内の小学生の手紙がきっかけになっています。
昭和43年に東北本線が全線電化されることになり、蒸気機関車が廃止されることを知った市内の小学生が日本国有鉄道東北支社に手紙を送ったそうです。
その後、昭和44年に同社の仙台鉄道管理局長と仙台市長が無償の車両貸借契約を結び、現在の形でSL列車が展示されています。
当時のC60形蒸気機関車の路線図を見ると、
- 東北本線:仙台~青森
- 奥羽本線:青森~秋田
- 常磐線:上野~平~仙台
東北から東京まで長い路線で活躍していたようですね。
58年間、西公園に立ち続ける巨大な「こけし塔」
仙台の西公園には、高さ10mもある巨大なこけしの像があります。58年前から西公園に立つ「こけし塔」は、2018年に初の化粧直しが行われて現在の姿になっています。
全体は南部鉄器で出来ており、山形にある鈴木鋳造所が製造しました。2018年の化粧直しも同社が修復を行ったそうです。
宮城県の伝統工芸でもあるこけしの塔は、フォトスポットにもぴったりです。
中が空洞になっているので、ライトアップなどをしたらもっとフォトジェニックなスポットになりそうだなと思いました。
感想
仙台市内では、ここまで巨大な展示物が2点もある公園は他にはないと思いますので、是非仙台に訪れた際は西公園でSL機関車と「こけし塔」を見てみてくださいね。
周辺には、カフェや飲食店もたくさんあるので、食事の帰りにお散歩がてら見学もおすすめです。
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