栗原市「旧金成小学校」の穴場絶景スポット。樹齢600年のケヤキと明治の擬洋風建築

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旧金成小学校と樹齢600年のケヤキの壮大な景色

栗原市にある「旧金成小学校校舎」とその庭園に生える樹齢600年のケヤキを見てきました。

「こんなに素晴らしい歴史的建造物と古木なのに、なんでマイナーな観光スポットなの?」とかなり疑問に思ったので、勝手に宣伝してみることにしました。

朝ドラの舞台になってもおかしくないレトロなロケーションや、コスプレイヤーさんにおすすめな明治の擬洋風建築なので、ぜひぜひ訪れてみてください!

あお葉
県木にもなっているケヤキの古木(樹齢600年)は、なかなか貴重な存在なのでは?
宮城県さん、もっと宣伝してー!笑

※当記事に記載している料金や詳細については、投稿日現在の情報です。

明治の貴重な擬洋風建築なのに、穴場スポット感の「旧金成小学校」

旧金成小学校校舎

栗原市金成かんなりにある「旧金成小学校校舎」(現:金成民俗資料館)は、1887年(明治20年)に落成され、1910(明治43年)に現在の場所に移築された小学校で、1979年(昭和54年)に小学校としての役目を終えました。

ただ、明治の擬洋風建築の傑作として歴史的価値のある校舎は、閉校した1979年11月に宮城県の有形文化財に指定されました。

旧金成小学校校舎

木造2階建てで、エントランス上にはバルコニーがついている擬洋風建築の代表的なスタイル。

外壁はラップサイディングの板張りで、現在は銅板葺の屋根が昔は小羽葺だったそうです。

旧金成小学校校舎

宮城県にある擬洋風建築で有名な建物と言えば、登米とよまにある「旧登米高等尋常小学校」(現:教育資料館)がありますが、それよりも1年早く落成したのが旧金成小学校です。

同時期に建った擬洋風建築の傑作2棟を見比べてみるのも楽しいかも。

旧登米高等尋常小学校は「コの字」型の校舎ですが、旧金成小学校は長方形だったり、デザインも少し違います。

旧金成小学校校舎

旧登米高等尋常小学校との大きな違いは、エントランス上バルコニーの屋根の形状です。

旧金成小学校のバルコニーの屋根は「唐破風からはふ」という神社などでもよく使われる伝統的な技法で、曲線のあるアーチ型が特徴的です。

そう言えば、宮城懸護国神社大崎八幡宮の拝殿でもこの様式だったような…。

旧金成小学校校舎

明治に流行った擬洋風建築のスタイルを取り入れつつも、日本の伝統様式もミックスされたとても貴重な建築物です。

旧登米高等尋常小学校は「国」の重要文化財に指定されていますが、旧金成小学校は「県」の有形文化財です。

保存状態も良く、とても素敵な建物なので、もっと注目されてもおかしくない旧金成小学校…。かんばれー!!笑

宮城県のもっと知られるべき歴史的建造物と県木の古木

樹齢600年のケヤキをもっと主張(宣伝)すべき!

旧金成小学校校舎の樹齢600年のケヤキ

明治の擬洋風建築の傑作の1つでもある旧金成小学校の庭園には、樹齢600年を超えるケヤキが2本生えています。

樹齢600年ですよ、600年!

それなのに、「あれ、こんなに立派な古木(しかも宮城県の県木)が何故そこまで注目されていないの?」と疑問に思ったので、他にも樹齢600年を超えるケヤキがないか調べてみました。

旧金成小学校校舎の樹齢600年のケヤキ

宮城県の巨樹について詳しいこちらのサイトを参考にさせてもらうと、県内にある樹齢600年を超えるケヤキの古木はこちら。

  • 日高見神社のケヤキ … 樹齢700年
    石巻市桃生町太田
  • 鹿嶋神社のケヤキ … 樹齢600年
    栗原市志波姫堀口字宮中
  • 麹屋の夫婦ケヤキ … 樹齢700年
    柴田郡柴田町船岡西

他にも県内に樹齢600年を超えるケヤキがあるかもしれませんが、とりあえずはこの3本と旧金成小学校内のケヤキを確認できました。

栗原市には、こことは別に鹿嶋神社にも樹齢600年を超えるケヤキがあるんですね。

旧金成小学校校舎の樹齢600年のケヤキ

ここまで立派なケヤキなので、もっと宣伝しても良いと思うのですが、旧金成小学校の目の前にある「けやき会館」の観光案内板を見ると「町木けやき樹齢600年」と書かれていますが…

表記ちっさ!!

旧金成小学校のケヤキは2本並んで立っている夫婦めおとケヤキで珍しいですし、背景には絵になる擬洋風建築が建っているので、もっと誇りを持ってセットで宣伝すべきだと思うんですよね。

まず町木の前に県木ですし、宮城県にもっと積極的に宣伝して欲しいなー。いや、その前に栗原市がもっと押していくべきかな。

※金成町は栗原市に合併されて、現在は町ではありません。

明治の擬洋風建築の傑作と古木の景色がテレビ映え・写真映え間違いなし

旧金成小学校校舎

初めて旧金成小学校を見たときに思ったのが、「朝ドラや映画に出てくる古い建物みたい」ということ。

撮影用に作ったセットではなく、85年ほど前まで使われていたリアル小学校ですし、このケヤキの古木の存在感は見る人を惹きつけますよ。

映画やドラマのロケ地になってもおかしくないなーと思ったんですよね。(地元のテレビ局では紹介されていると思いますが)

旧金成小学校校舎の樹齢600年のケヤキ

それに、国の指定重要文化財の旧登米高等尋常小学校は入館料400円(大人)に対して、旧金成小学校は200円(大人)ですからね。

旧金成小学校の方が古くて同じぐらいの価値があるのに、入館料は安いという!(お得)

旧金成小学校校舎の樹齢600年のケヤキ

最近は、コスプレイヤーさん達のあいだでレトロな洋館や歴史的建造物での撮影会が流行っていますし、近くの呉服屋さんなどで衣装の貸し出しをしても良いのでは。(勝手に提案)

旧金成小学校の周辺には、昭和初期に建てられた金成ハリストス正教会、金成温泉「延年閣」、廃線になった田園鉄道に乗れるくりでんミュージアム、栗駒山を体感できるジオパーク、などなど観光や撮影のロケーションとしてもぴったりです。

と言うことで、メディア関係者様、映画・ドラマ製作関係者様、アニメーター様、コスプレーヤー様、インスタグラマー様、どうぞよろしくお願いします

「旧金成小学校校舎」の情報

施設名 旧金成小学校校舎(金成歴史民俗資料館)
URL https://www.kuriharacity.jp/w038/010/010/010/01002/5398.html
住所 宮城県栗原市金成中町7
電話番号 0228-42-2155
営業時間 9:00-16:00
休館日:月曜日から水曜日(祝日を除く)、冬季(12月から3月末)
駐車場 無料10台ほどあり

感想

栗原市民(夫)に話を聞く限りでは、地元民には昔からあるのが当たり前すぎて、その良さがイマイチ感じられていないのではと思ったので、移住者(私)の目線で勝手に宣伝しました。

小学校の創建前よりずっと前からこの地に根を生やして町を見守っている大木と、明治の面影を遺す貴重な建物をもっとたくさんの方に知っていただければ嬉しいです。

他にも、宮城県のおすすめ観光スポットはこちら!

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