2020年の東京オリンピックに向けて恒例の「聖火リレー」が行われますが、その聖火が全国でどこよりも早く宮城県に3月20日に到着しました。
3月19日にギリシャ・アテネを出発した聖火は、聖火特別輸送機「TOKYO 2020号」に乗り、3月20日に宮城県の航空自衛隊松島基地に到着。
翌日21日には、仙台駅東口で一般公開されました。
東京2020オリンピックの聖火が宮城県に到着
画像出典:TOKYO 2020
2020年3月20日、航空自衛隊松島基地に到着した聖火は、東京2020聖火リレー公式アンバサダーでオリンピアンでもある柔道家の野村忠宏さんとレスリング選手の吉田沙保里さんによって点火されました。
式典には、同じく東京2020聖火リレー公式アンバサダーの芸人・サンドイッチマンのお二人、女優の石原さとみさん、パラリンピアンの射撃選手・田口亜希さんが登壇しました。
新型コロナウイルスの影響で、式典は当初より簡略化されましたが、全国でどこよりも早く聖火が宮城県に到着したのは県民にとっては誇らしいニュースです。
全国でどこよりも早く宮城県に聖火が着いた理由
画像出典:TOKYO 2020
なぜ東京2020オリンピックの聖火は、全国でどこよりも早く宮城県に到着したのか?
2020年の東京オリンピックは「復興五輪」とも呼ばれ、東日本大震災から10年が経つ節目の年に開催されます。
今回の聖火は「復興の火」と呼ばれ、被災地を照らす希望の光でもあります。
また、宮城県には「ブルーインパルス」の本拠地・航空自衛隊松島基地があり、1964年の東京オリンピックの開会式と同様にブルーインパルスがカラースモークで上空に五輪マークを描く演出がありました。
東京2020オリンピックの聖火リレー出発地が福島県ということもあり、宮城県に聖火が到着すると式典やスケジュールがスムーズに行えるというメリットもあります。
3月21日に仙台駅で展示された2020東京五輪の聖火
3月20日に松島に聖火が到着し、その後石巻市で一般公開が行われました。
そして、翌日21日には、仙台駅東口にて聖火の一般公開が行われましたが、とても貴重な機会に聖火を一目見たいと大勢の人が行列を作っていました。
公開日が土曜日ということもあり、県外から来られている方も多いようでした。
仙台駅での一般公開は13:45からでしたが、私たちが訪れた16時過ぎでもこのように大行列。
順番待ちの列は、仙台駅東口から西口のペデストリアンデッキ近くまで伸びていて、おそらく最後尾の方が聖火を目にするまで1時間以上は待つことになりそうです。
仙台駅東口の会場には、聖火点火の式典で使われた桜の形をした点火台がそのまま飾られていました。
この日はかなりの強風だったため聖火が消えないか心配になるぐらい。
実は20日の式典では、強風のため聖火の親火が2度も消えてしまうというハプニングがあったとニュースになっていましたが、どうか無事に開催地の東京まで届きますように。
【追記】※東京2020オリンピックは延期のため、2020年3月末時点で聖火は福島県に保管されています。