
日帰り旅行におすすめな定義山と門前町
仙台中心部から車で約50分ほどの距離にあり、仙台駅のある同じ青葉区仙台市に位置する定義山は、日帰り旅行にぴったりな観光スポットです。
紅葉シーズンは、定義如来・西方寺にある五重塔が紅葉の名所としてにぎわい、名物の「三角あぶらあげ」は仙台のソウルフードとも言えます。
定義山や門前町をのんびり散策してみた様子をレポートします。
※当記事に記載している料金や詳細については、投稿日現在の情報です。
定義如来・西方寺の全体図
「ここ、本当に仙台?」と疑いたくなるような山奥にあり、仙台の喧騒を離れてのんびりと自然を満喫できる観光地です。
定義山の見どころは、定義如来・西方寺を中心に5ヶ所あります。
- 本堂
- 貞能堂・山門
- 五重塔
- 門前町
- 三角あぶらあげ
定義山は、平清盛・平重盛の重臣だった平貞能が君主の遺命を果たすため、源氏の追っ手から逃れようと隠れ住んだ場所です。貞能堂や山門などは、登録有形文化財にも指定されている貴重な建物です。
また、定義名物の「三角あぶらあげ」は仙台のソウルフードともされているご当地グルメで、定義山に来たらはずせない一品です。
紅葉シーズンは、西方寺にある五重塔が紅葉の名所として人気です。
貞能堂(御廟)と山門
▲私たちが訪れたときは工事中でした
定義如来・西方寺は元々こちらの貞能堂がメインの建物でしたが、平成11年に本堂(六角堂)ができてからは貞能堂は旧本堂と呼ばれています。
昭和6年に建設された山門は、気仙大工の巨匠・花輪喜久蔵が設計と施工を行いました。
貞能堂の奥には、縁結びのパワースポット「天皇塚」があり、他にも安産の神木「サワラの巨木」もあったそうです。
登録有形文化財に指定されている貞能堂ですが、中は誰でも自由に見学することができます。(無料)
私たちが訪れたときは山門が工事中でしたが、こちらの彫刻が素晴らしかった。
彫師・石井寅正が手掛けたそうですが、繊細ながら躍動感のある立体的な彫刻がまさに芸術品です。
本堂(六角堂)
定義山の中央にあるのが平成に完成した本堂で、六角形の御堂が特徴的です。完成まで6年の歳月がかかったそうです。
本堂の前には、子育観音が建てられています。祈願成就のお礼に奉納されたものだそうです。
こちらも貞能堂と同様、中は自由に見学することができます。
自由に参拝可能な本堂の中
本堂に入ってみると、特殊な六角形の内部を体感することができます。あまり六角形の建物に入る機会ってありませんよね。
本堂の中には、安産や子宝にまつわる品もあり「子授け人形」や「安産枕」は自由に借りていくことができ、お礼参りの際に戻すと良いそうです。
本堂の中心には、ご本尊の阿弥陀如来がまつられています。とても豪華ですね。
天井には、ステンドグラスでできた八角形の大きな天蓋が飾られています。横幅は約6mもあり、周りには25体の菩薩像が並んでいます。
参拝のあとは定義の門前町を散策
定義グルメを食べ歩き
西方寺の参拝が終わったら、楽しみにしていた門前町の散策。
と言っても、商店は山門から直線500mぐらいに7~8店ほどしかないので、こじんまりとしています。
門前町では、食べ歩きにもぴったりな「あげもち」「肉巻きおにぎり」「玉こんにゃく」「揚げまんじゅう」などの定義グルメが楽しまめます。
軽食やスイーツが多いですが、食事するなら「はやとみ」がおすすめ。古民家レストランで、子連れでも入りやすいです。
定義山にきたら絶対はずせないグルメと言えば「三角あぶらあげ」で、通常の厚揚げより大きめなのが特徴です。
5枚入りで600円で売っているので、お土産にもおすすめ。観光客のほとんどが、こちらのパック入りを買われていました。
定義名物①「元祖 揚げまんじゅう」
三角あぶらあげ以外にも、定義名物の「揚げまんじゅう」もあります。
こしあんと黒ごまの2種類あり、1個100円です。お土産用のパックでも販売しています。
これね、広島に「フライケーキ」と呼ばれるご当地スイーツがあるんですが、それと全く同じ味ですね。私にとっては懐かしい味です。
広島のフライケーキに黒ごま味がなかったので食べてみましたが、黒ごまも合うー。美味しくて、1人で2個食べちゃいました。
定義名物②「三角あぶらあげ」
そして、定義名物の「三角あぶらあげ」ももちろん食べてみました。
門前町のほとんどのお店で三角あぶらあげを販売していますが、串が刺さっているので、食べ歩きにもぴったり。
▲三角あぶらあげと味噌おでん
三角あぶらあげの特徴は、通常の厚揚げより一回り大きく、外がサクサク。油揚げですが、肉厚なので豆腐の触感も少し残っています。(油揚げと厚揚げの間のような食べ物かな)
食べるときは、七味や醤油をかけて食べるのが一般的のようです。
三角あぶらあげと言えば「定義とうふ店」
三角あぶらあげは、門前町の商店のいたるところで販売していますが、メインはやはり「定義とうふ店」の三角あぶらあげが有名のようです。
こちらでは揚げたての三角あぶらあげが食べられるということで、たくさんの観光客で賑わっていました。
▲手作りされている様子を見学できる
定義とうふ店は、定義如来で使われる精進料理の豆腐を作る昭和23年創業の老舗の豆腐店です。
名物の三角あぶらあげは、1枚250円(税込)。多い日で1日1万食も売れるそうです。
お店の中や外にはイートインスペースもあり、七味などが入ったふりかけ、醤油、七味にんにくを自由にかけることができます。
夫が無類の豆腐好きなので、1人で2枚食べていました。確かにサクサクして美味しいですね。
お土産用にパックで購入する方は、ご自宅で煮物にしたり、おつまみにして食べる方も多いようですよ。チーズをのせて、トーストしても美味しそう。
定義とうふ店以外も、仙台市内では藤崎百貨店でも三角あぶらあげを販売していそうです。
「定義如来 西方寺」の情報
施設名 | 定義如来 西方寺 |
---|---|
URL | https://jogi.jp/ |
住所 | 宮城県仙台市青葉区大倉字上下1 |
電話番号 | 022-393-2011 |
営業時間 | 開門時間 7:00-16:30 |
駐車場 | 無料300台ほどあり |
【おまけ】定義山に行く途中に「大倉ダム」も見学
定義山に向かう途中に大倉ダムがあります。
もし車で定義に向かわれる際は、ぜひ併せて見学してみてください。
大倉ダムは昭和36年に完成したダブルアーチ式コンクリートダムで、主に仙台市と塩釜市の上水道や工業用水の供給をしています。
ダムの上に車1台分が通過できる道路があります。途中に離合スペースもあるので、車を少し停めて景色を見るときれいですよ。(後続車がいないことを確認)
ダムの上から見る山の紅葉もきれいで、すぐ横に公園らしき場所もありますね。こちらから放流を間近に見ることができそうです。
感想
定義山は大人の遠足にぴったりなスポットでした。
お昼頃になると、観光バスやデイサービスの車などが多くやってきて、お年寄りにかなり人気のスポットのようです。
五重塔の紅葉も素晴らしいですが、山奥で昼間でも冷えるので防寒対策をしっかりと。
他にも、宮城の日帰り旅行におすすめなスポットはこちらをどうぞ!