日本三大船祭り「塩竃みなと祭」の詳細
日本三大船祭り(神奈川、広島、宮城)の1つである「塩竃みなと祭」は、宮城県の一番早い夏祭りと言われています。
塩竃神社と志波彦神社の2基のお神輿を御座船
と呼ばれる船に乗せて日本三景の松島湾を巡幸し、航海の安全を祈願するお祭りです。
初めての参加でしたが、最前列の間近でお祭りを見ることができたので、迫力のある様子をレポートしたいと思います。
「塩竃みなと祭」について
「塩竃(鹽竈)みなと祭」は、毎年「海の日」に行われ、今年で72回目の開催となりました。戦後から続く、歴史のあるお祭りです。
1200年以上の歴史のある鹽竈神社と隣にある志波彦神社の2基のお神輿をそれぞれの御座船「鳳凰丸」と「龍鳳丸」に乗せて、松島湾の周りを約5時間かけて巡幸します。
御座船の周りには、大漁旗を掲げた約100隻の船が一緒に海上渡御します。
「塩竃みなと祭」の前夜祭には、宮城県で一番早いとされる花火大会や海上パレードなどが行われます。
「塩竃みなと祭」おすすめ観覧スポットはここ
「塩竃みなと祭」を間近で見るなら、おすすめな観覧スポットは「マリンゲート塩釜」です。
この場所からお神輿が御座船に乗り、ほとんどの船がこの港から海上渡御します。
マリンゲート塩釜のすぐ近くには、大きなホームセンターやイオンがあるのでわかりやすい位置にあります。
商業施設の目の前からマリンゲート塩釜に向かう陸橋があり、そこからの眺めも良いです。
上の写真は、お神輿がやってくる1時間ほど前の様子ですが、まだまだ観覧スポットに余裕があります。
マリンゲート塩釜の目の前の堤防は、誰でも入ることができるので間近で御座船を見ることもできますよ。
2019年「塩竃みなと祭」の様子
2019年「塩竃みなと祭」お神輿~ご祈祷までの様子
鹽竈神社からマリンゲート塩釜までは徒歩で約20分ほどの距離ですが、神社からお神輿がやってくるのに少し時間がかかります。(12:00の巡幸に間に合うようにマリンゲート塩釜に到着します)
すでに御座船やその他の船は港で準備をしているので、お神輿が来るまでのあいだ写真撮影をしたり間近で見ることができます。
いざ、お神輿がマリンゲート塩釜に到着します。お神輿は一基1トンぐらいあるので、一基につき20人ぐらいで担いでいます。
鹽竈神社と志和彦神社のお神輿2基が一緒に渡御するのは、年に1度この「塩竃みなと祭」のときだけです。
上の写真は志波彦神社のお神輿で、龍鳳丸に乗せます。立派な装飾のお神輿ですね。
お神輿は、大人20~30人ぐらいで慎重に御座船に積み込みます。
御座船にお神輿を積み終わると、今度は御祈祷が始まります。御祈祷のあいだ一般客のお参りもできるのですが、船の上なので揺れがあると軽く船酔いします(笑)
御祈祷が終わると、いよいよ巡幸の始まりです。
この日は、午前中は曇り空で雨が降りそうでしたが、御祈祷が終わるころにはすっかり晴れて「海の日」らしく風のある良いお天気になりました。
2019年「塩竃みなと祭」鳳凰丸・龍鳳丸の巡幸
こちらが鹽竈神社のお神輿を乗せている御座船「鳳凰丸」です。船の先に鳳凰(孔雀)がついています。
こちらが志和彦神社のお神輿を乗せている御座船「龍鳳丸」です。船の先に金色の龍がついています。
龍鳳丸は、昭和39年に建造されて、その年の干支「辰」にちなんで龍のデザインになったそうです。
御祈祷が終わり、いざ巡幸に出発する様子です。
雅楽(神社でよく流れる音楽)が流れ出して、ぐっと雰囲気が高まります。
御座船のあとに続いて、周りにいた船も順に巡幸に参加します。このあと約5時間、日本三景のある松島湾をぐるりと回ります。
御座船や他の船と一緒に、一般客も観光船に乗って巡幸できるツアーも同日開催されています。(ツアー自体は約1時間ほど)
前夜祭の花火大会でも鑑賞クルーズが出ているので、海の上から花火を間近に見ることできます。