
2020年10月17日に旧マリンピア松島水族館の跡地に新しくできた複合商業施設「宮城県松島離宮」に行ってきました。
日本三景・松島の玄関口であるJR松島海岸駅のすぐ目の前にあるので、松島観光に絶好のポイントです。
松島離宮にある無料・有料エリアを実際に全て見てきた感想・レビューをご紹介します。
※全て施設・お店の方の許可を得て撮影しています。
「宮城県松島離宮」施設概要
宮城県の蔵王に本社がある丸山株式会社が運営する「松島離宮」は、今後の松島観光の主要スポットになること間違いなしの複合商業施設。
観光案内、土産、グルメ、松島の絶景など、見どころ満載の館内の様子をレポートします。
「松島離宮」見どころ
松島離宮(まつしまりきゅう)は、松島観光の拠点となるJR松島海岸駅の目の前に建設された商業施設で、東北のグルメや土産、博物館、体験・アクティビティなど様々な楽しみ方ができます。
和を基調とした3階建てのカーブ状の建物で、日本唯一の「木造十角三重塔」を中心に日本庭園や日本三景・松島を眺めることができます。
館内は無料エリアと有料エリアで分けられており、主にグルメや買い物は無料で楽しめます。博物館や展望エリアは有料です。
その他にも、松島離宮の魅力はこちらの記事にまとめています。
「松島離宮」無料エリア
松島離宮には、無料エリアと有料エリアがあります。
地上3階建ての館内の1~2階にある土産店(茶屋勘右衛門、日乃本帆布)と飲食店(焼グリル、かきせんべぃ天海、スターバックスコーヒー、地元海鮮食堂 天海)は無料で入場できます。
▼松島離宮の無料エリア
1階 | ・茶屋勘右衛門 ・浜焼グリル ・かきせんべぃ天海 ・スターバックスコーヒー |
2階 | ・日乃本帆布 ・地元海鮮食堂 天海 ・スターバックス コーヒ |
3階 | なし |
松島離宮の最大の見どころである「離宮庭園」や屋上庭園「天空のピクニック」は有料エリアにあるので、初めて松島離宮に来られる方は、ぜひ有料エリアも併せてご覧ください。
「松島離宮」有料エリア
松島離宮の有料エリアに入場するためには、1階エントランスにある自動券売機で入場券を購入する必要があります。
支払いは、クレジットカードの利用も可能。
入場券にはQRコードが記載されており、入場ゲートの出入りの際に利用します。
入場券は全て「1dayパスポート」になっているので、1日何度でも入退場が可能です。チケットを紛失しないように気を付けましょう。
▼松島離宮の有料エリア
1階 | ・離宮庭園 ・ハートプール |
2階 | ・宮城県松島離宮博物館 ・離宮ホール |
3階 | ・天空のピクニック |
1dayパスポートがあれば、毎日17時から行われる「庭園ライトアップ」も観覧できます。
また、「離宮ホール」にて日替わりで行われるワークショップは別途チケットの購入が必要です。
離宮1dayパスポート | 大人:600円 小人:300円 |
離宮1dayパスポート+BBQセット貸出 | 大人:1100円 小人:800円 |
離宮1dayパスポート+松島遊覧船 | 大人:1500円 小人:1200円 |
離宮1dayパスポート+シャワー付き | 大人:1000円 小人:700円 |
※大人は高校生以上、小人は小学生以上
※幼児(未就学児)は無料
他にも、松島離宮の3階で夏に屋上BBQができたり、日本三景・松島をめぐる遊覧船観光がセットになったプランがあったり、夏に施設内のプール&シャワー利用がセットになったプランもあります。
「松島離宮」無料/有料 駐車場
松島離宮には専用駐車場がありません。
松島離宮に一番近い有料駐車場は、施設目の前にある「松島公園第4駐車場」です。
「松島公園第4駐車場」は、24時間利用可能。収容台数は55台です。
他にも、周辺にある松島公園駐車場の一覧はこちらをご覧ください。
▼松島公園第4駐車場の料金表
時間 | 料金 |
8:00~18:00 | 最初の1時間:300円 以降30分毎:100円 1日最大料金:1000円 |
18:00~8:00 | 1時間毎:100円 1日最大料金:700円 |
松島観光の中心部には、他にも民間や個人で運営している有料駐車場が多数あり、1日の最大料金は大体500円~1000円ほどです。
松島離宮から少し離れた場所(徒歩5~10分ほど)にある「町営駐車場」は無料で利用できます。(観光客専用)
24時間利用できて、収容台数は約150台ほどの広々とした駐車場です。駐車場内に公衆トイレもあります。
こちらは、丘の上にある町営無料駐車場なので、行きは下り坂で徒歩5分ほどで松島離宮に到着しますが、帰りは徒歩10~15分ほど登り坂になります。
坂道の途中で松島湾を一望することができるので、 体力に余裕がある方はぜひ観光がてら歩いてみてください。
「松島離宮」観光案内所・レンタルサイクル
松島離宮は、松島観光の玄関口にあることから観光案内所も併設されています。
通訳の常駐や宅配便の手配もできるので、観光客にとっては有り難い施設です。(オープン後しばらくは開設準備中のため利用できません)
他にも、松島観光に便利なレンタルサイクル(有料)も利用できます。
一般的な大人用自転車が10台ほどあります。
2時間 | 600円 |
以降1時間毎 | 300円 |
ギア無しなので坂道には不向きですが、松島観光の主要な名所は平地にあるものがほとんどなので大丈夫だと思います。
松島湾が見渡せる絶景スポット「西行戻しの松公園」はかなりキツイ坂の上にあるので、自転車は不向きです。
「松島離宮」の全てを見てきた感想・レビュー
実際にオープンしたばかりの「松島離宮」全てのお店や景観を見てきた感想・レビューをご紹介します。
「松島離宮」外観
松島観光の玄関口・JR松島海岸駅から歩いて30秒ほど、本当にすぐ目の前にある「宮城県松島離宮」。
道路からでも一目でわかる縦型の大きな看板とモノトーンの独特な建物が目立ちます。
半円状になった建物の正面から見ると、近代的な造りにも見えますが、松島の景観を損なわないような和テイストのデザインとなっていて違和感はあまりありません。
有料エリアに入るための入場券は、正面エントランス右側(土産店・茶屋勘右衛門の近く)にある自動券売機で購入します。
正面のエントランスホール前には、日本伝統の「青海波」(せいがいは)模様の石畳が敷き詰めらていて美しい。
松島離宮から少し離れた海沿いには、建物とデザインを合わせた屋根付きの休憩所もあります。
すぐそばには松島遊覧船の乗り場があるので、遊覧船とセットになったチケットを持っている方には便利。
ここから徒歩1~2分の場所には、松島にある「ポケモンマンホール」の設置場所もあります。
「松島離宮」天空のピクニック
松島離宮の有料エリア3階の屋上にある「天空のピクニック」は、松島離宮に来たらぜひ見てほしいスポットの1つ。
日本唯一の「木造十角三重塔」(通称「レルツタワー」)の螺旋階段を上ることもできますが、エレベーターも利用できます。
屋上展望からは、松島の観光名所「福浦橋」や「福浦島」を眺めることができます。
夏にはここでBBQをすることもできます。
屋上から見る「レルツタワー」や「離宮庭園」もきれいです。
秋には紅葉、ライトアップも楽しむことができます。
屋上にあるリラックススペースもあり、リゾートにあるような居心地の良い椅子が5台置かれています。
ここでゆっくりと座りながら松島の絶景を眺めたら気持ちがいいだろう、と思い座ってみると……
椅子に座ると、海は見えませんでした…!!
ただ、天気が良い日は座って日光浴を楽しんだり、読書を楽しんだりできるので、ぜひゆっくり過ごすのに役立ててみてください。
「天空のピクニック」と呼ばれているように、歩いていると松島の絶景を楽しむことができるので、松島離宮を訪れたらぜひ来てほしいスポットです。
「松島離宮」日本庭園・プール
松島離宮の有料エリア「離宮庭園」には、イロハモミジ56本とヤマモミジ3本、ソメイヨシノ6本、ヤブツバキ26本を植えており、四季折々の自然を楽しむことができます。
庭園のほとんど面積を占めている水辺の周りを散策することもできます。
松島離宮の顔とも言える「レルツタワー」の存在感がすごい。
正面エントランスからは3階部分しか見えませんが、有料エリアからは日本唯一の「木造十角三重塔」の全貌が見渡せます。
17時以降から庭園のライトアップも行われて、また違った風景を楽しむことができます。
松島の紅葉と言えば、円通院や瑞巌寺も有名ですが、今後は松島離宮も紅葉スポット名所となることでしょう。
離宮庭園を歩いていると、所々にブランコ型ベンチが設置されています。
こちらに座って見るレルツタワーが絶景。レルツタワーが一番きれいに見えるスポットだと思います。
両サイドに植えられた木々が紅葉するとさらに風情が出るでしょう。
さらに庭園を歩いていると、岩壁側に「希望の鐘・カリヨンベル」があり、通り過ぎる人々が鐘を鳴らしています。
カリヨンベルをくぐって岩壁の洞窟を通ることもできます。
子どもが喜びそうなスポットですが、昼間でも洞窟内は暗くなっているので足元にお気をつけください。
カリヨンベルの洞窟を抜けると、目の前に出てくる祠(ほこら)と鳥居。お参りをする神社のようですが、何を祀っているのかは謎です…。
洋風のカリヨンベルと和風の鳥居が同じ通りに設置されている、何とも独特な庭園です。
また、離宮庭園内にはハート型のプールもあり、夏場は親子連れに人気のスポットになりそうです。(現在はまだ工事中)
プールは最大幅16m、外周53m、水深50cmの「ハッピープール」と呼ばれています。
プールの利用には、1dayパスポート+シャワーがセットになったチケットの購入が必要です。
離宮庭園内には喫煙所もありますが、親子連れが遊ぶプールの近くにあるのは少し気になります。
「松島離宮」博物館・離宮ホール
松島離宮の2階有料エリアにある「宮城県松島離宮博物館」と「離宮ホール」。
こちらでは、主に東北や松島の歴史やワークショップを楽しむエリアとなっています。
入口から直線の奥にある「宮城県松島離宮博物館」に向かう通路からは、日替わりのワークショップを見学できます。
松島離宮のコンセプトの1つでもある「体験・学ぶ」スペースとして利用できます。
宮城で伝統工芸である「こけし」の絵付け体験や日替わりでワークショップを楽しむことができます。
ホールの通路には、様々な種類のこけしの展示、レルツタワーの元にもなったチェコ人の建築家ヤン・レルツが設計した「松島パークホテル」に関する資料や装飾などが展示されています。
「宮城県松島離宮博物館」では、東北大学学術資源研究公開センターおよび東北大学総合学術博物館・高嶋礼詩先生監修の研究資料や化石などの展示がされています。
約2億5000万年前~2億4500万年前に生息した言われる最古の魚竜類「ウタツサウルス」の原寸大模型の展示もあります。
展示されている資料は子供には内容が難しく、主に中学生以上の方におすすめのエリアかと思われます。
「松島離宮」食事・グルメ
松島離宮には、主に4つの飲食店が併設されています。飲食店は無料で利用できます。
スターバックスコーヒー(松島離宮店)はドライブスルー対応。
ランチやディナーにおすすめなのは、「浜焼グリル離宮」と「地元海鮮食堂 天海」の2店舗で、家族向けは「地元海鮮食堂 天海」です。
「かきせんべい天海」は煎餅や弁当(テイクアウト)を販売しています。
他にも、1階の土産店・茶屋勘右衛門(ちゃやかんえもん)内にあるカフェでは、ソフトクリームや淹れたての日本茶各種、手焼きで楽しめる笹かまぼこや煎餅も販売しています。
「ヤケルささかま」と「ヤケルせんべい」は、窓際にある個別の焼き機を使って手焼きを楽しめます。
「松島離宮」土産店
松島離宮1階にある「茶屋勘右衛門」(ちゃやかんえもん)では、東北の選りすぐりの銘品を販売。
仙台駅や仙台空港で買える定番の土産だけでなく、地元のテレビ局や情報誌などで紹介される隠れた銘品も多数販売されているので、ここに来ればツウな土産がゲットできます。
松島離宮オープンにあわせて作られたオリジナルのスイーツがいくつもあり、新しい松島土産として人気が出そうです。
「松島離宮」スターバックス
最後は、松島で初となる「スターバックスコーヒー」(松島離宮店)の店内の様子をご紹介。
松島離宮の1~2階に出店しており、和テイストの店内となっています。
お店の1階は広々として、吹き抜けが開放感のある空間です。
ドライブスルーにも対応しているので、車で松島観光に来た方にも利便性が良いです。
観光地に建つスタバなので、松島限定グッズの販売があるかと期待しましたが、意外やオリジナルグッズは一般的なスタバと同じようです。
こちらの店舗では、仙台限定デザインのタンブラーやマグカップなどの販売があります。
2階に上がってみると、窓際の見晴らしの良いテーブルや1人でゆっくり過ごしたい方にぴったりの壁際1人席もあります。
吹き抜け部分から下の階を見下ろせるのもおしゃれ。
1階より2階の方がゆっくりと過ごせそうです。営業時間は8:00~22:00で、無料Wi-Fiもあります。
窓際の席は、日本三景・松島が見渡せる絶景スポット。松島のスタバならではの特典です。
「松島離宮」の施設情報
施設名 | 松島離宮(まつしまりきゅう) |
---|---|
URL | https://rikyu-m.com/ |
住所 | 宮城県宮城郡松島町松島字浪打浜18 |
電話番号 | 022-355-0330 |
営業時間 | 9:00~18:00(最終受付17:00) 年中無休 |
駐車場 | 施設内なし・近隣の無料/有料Pを利用 近隣駐車場の詳細はこちら |