2019年「仙台七夕花火祭」と「仙台七夕まつり」の詳細
仙台の夏と言えば「仙台七夕まつり」が有名ですよね。
仙台七夕まつりの前夜祭となる花火大会は、宮城県では最大規模の花火大会なのでこちらも必見です。
2019年「仙台七夕花火祭」と「仙台七夕まつり」の様子をレポートしたいと思います。
移住者から見て意外だった七夕まつりの感想も後半にレポートしています。
「仙台七夕花火祭」とは
「仙台七夕花火祭」は、毎年「仙台七夕まつり」が開催される前夜の8月5日に行われる花火大会で、仙台青年会議所が主催しています。
今年で50回目の開催となり、仙台の街中から見られる大規模な花火大会です。
例年、花火は約1万6000発、観客は約50万人を動員しています。
今年の打ち上げ場所は東北大学内となっており、例年より30分遅い19:30~20:30の打ち上げでした。
花火を打ち上げる前には、豪華アーティストなどのライブ演奏やカウントダウンが行われました。
「仙台七夕まつり」とは
「仙台七夕まつり」は、七夕(7月7日)の旧暦である8月に開催されます。
毎年8月6日~8日までの3日間で行われ、各商店街や店舗によって独自の笹飾りがアーケードに展示されます。
勾当台公園のお祭り広場やステージで日替わりでいろんなイベントが行われますが、メインはやはり商店街に飾られたたくさんの七夕飾りを眺めることではないでしょうか。
「七つ飾り」と呼ばれる「短冊」「紙衣」「折鶴」「巾着」「投網」「屑篭」「吹流し」を一緒に飾ることで、商売繁盛や無病息災の願いを込めています。
毎年約200万人を動員する仙台を代表とするお祭りであり、東北三大祭りの1つとなっています。
2019年「仙台七夕花火祭」と「仙台七夕まつり」の様子
2019年の仙台七夕まつりと前夜祭の花火大会の様子をレポートしています。
2019年「仙台七夕花火祭」の様子
仙台七夕花火祭の打ち上げ場所は、青葉山にある東北大学(青葉山キャンパス)内ですが、本部は西公園にあります。
我が家は初めての参加だったので、行き帰りのしやすい西公園で花火を観覧しました。(青葉山は交通規制がかかかり渋滞するため)
2019年の仙台七夕花火祭では、西公園アーティストステージで4組のアーティストによるライブがありました。
- 16:00 ぜんりょくボーイズ
- 16:30 清貴
- 17:00 伊藤洋平
- 18:00 MONKEY MAJIK
以前から大好きだったMONKEY MAJIKの生演奏を聴くことができて感動…!
しかも、MONKEY MAJIK×サンドイッチマンの「ウマーベラス」を西公園ステージと花火のカウントダウンでも歌っていました。(アーティストの写真撮影は禁止されていたので、写真はありませんが)
仙台を代表とする有名アーティストのライブが無料で見られるなんて、太っ腹なお祭りです。
仙台七夕花火の観覧スポットはいろいろあり悩みましたが、正直なところ、西公園は周りの木々が邪魔をして、あまり綺麗に見えるスポットではありませんでした。
山の上からの打ち上げなので、市内どこからでも綺麗に見えると思っていましたが、まさか杜の都・仙台の象徴の並木が眺めをさえぎることになるとは…。
SNSなどを見ると、おすすめの観覧スポットは、駅近くだと「広瀬通」(打ち上げ前に歩行者天国になる)、「無料観覧エリア2ヶ所」(仙台市博物館と二高グラウンド)、「青葉山公園」、「仙台城跡」のようです。
もちろん、他の有料観覧エリアもおすすめです。
2019年の「仙台七夕花火祭」の無料観覧席です。
- 追廻無料観覧席(12:00開場)
- 二高無料観覧席(16:00開場)
追廻無料観覧席は、仙台市博物館東側の駐車場が臨時で無料開放されます。約20000人の観覧が可能です。
二高無料観覧席は、宮城県仙台第二高等学校のグラウンドが臨時で無料開放されます。約10000人の観覧が可能で、飲食・喫煙禁止のエリアです。
- 沖の瀬グラウンド(12:00開場)
- 青葉山交流広場(12:00開場)
- 沖の瀬橋(17:45開場)
- 国際センターエントランス前広場(17:30会場)
当日の青葉山は、渋滞がすごくなかなか目的地にたどり着けないぐらいなので、帰りの時間に余裕がなければ仙台駅近くの観覧エリアがおすすめ。
2019年「仙台七夕まつり」の様子
仙台七夕まつりは、仙台市内のあちこちでイベントや屋台が出されており、街全体でお祭りムードになっています。
巨大な七夕飾りが飾られているのは、仙台駅から徒歩圏内の商店街のアーケードです。
仙台駅周辺では、仙台七夕まつりのパンフレットや詳しい案内など、ボランティアの人たちが詳しく教えてくれるので、初めての方や県外の方でも安心だと思います。
七夕の飾りは、各商店や企業によって異なり、各社個性のあるデザイン、色、素材などを使用してカラフルに飾っています。
上部がくす玉で、下部にひらひらのタコ足のように垂れてる七夕飾りの本体は「吹流し」と呼ばれます。
アーケードでは、各店の前にそれぞれの吹流しを飾っているので、どの商店が作ったものなのかがすぐわかります。
とにかくたくさんの吹流しがあって、どれも本当に見事な作品ばかりなのですが、今年特に女性陣に人気だったのがこちら。
阿部蒲鉾店(本店)の前にあった、紙でたくさんの花々を飾った吹流しです。
1つ1つ丁寧に作られた花の飾りが見事で、通りすがるほとんどの女性たちが足を止め「うわー!きれいー!」とおっしゃっていましたね。(横断歩道の目の前なので、信号待ちで目に留まりやすいのもアリ)
そして、それぞれの商店街によって毎年どの七夕飾りが良かったか審査が行われます。
審査結果は8月6日頃行われ、金賞、銀賞、銅賞などが授与されて、笹飾りと一緒に展示されています。
「2019年度七夕飾り個人賞」を受賞した1つに、鐘崎一番町商店(かまぼこのお店)の作品が金賞を受賞していました。(他にも各通りによって、金賞を受賞した作品があります)
令和最初となる七夕まつりを祝して、元号の由来となった万葉集の「梅花の歌」をイメージして、梅の花を螺旋状に飾っているデザインです。
夜になるとライトアップされて、月夜に照らされる梅の木のような幻想的な光景になります。
2019年「仙台七夕まつり」注目の七夕飾り
そして、2019年の注目の七夕がこちらです。SNSなどでも話題になっている巨大な飾りです。
一番町の「藤崎」前に飾られたのは、仙台市内の小中学校186校と仙台市外の10校が共同で作った巨大な吹流しです。
震災の復興に願いをこめて、約8万8000羽の折り鶴でできた笹飾りです。
吹流しの真ん中は空洞になっており、中から上を見上げると、なんとも神秘的な光景を見ることができます。
中には、七つ飾りの道具がしっかり飾られていますね。
折り鶴の下には、各小学校の名前と復興への祈りが一緒に添えられています。
宮城県の小中学生が、この1つ1つの折り鶴に込めた想いを感じながら眺めると感慨深いです。
この七夕飾りは、お祭りが終わったあともどこかで飾って、七夕まつりに来れなかった他の人にも是非見て欲しいですね。
個人的にこちらの作品を見て、勝手にタイトルを付けるとすると「天に届く願い」でしょうか。
子どもたちの願いはきっと彩とりどりの鶴たちが、天まで届けて叶えてくれるでしょう。
感想
初めて参加した「仙台七夕花火祭」と「仙台七夕まつり」でしたが、どちらも素晴らしいお祭りでした。
特に意外だったのが、七夕まつりの飾りです。
てっきり、どこかの会社か団体が用意したものだと思っていましたが、まさか個人や各商店がそれぞれ作っているのは初耳でした。
七夕まつりは、個々の力が集団となって1つの大きなお祭りを作り上げる市民のお祭りだったんですね。