宮城県「一目千本桜」の歴史
宮城県の桜の名所として有名な柴田郡の「白石川堤一目千本桜」(ひとめせんぼんざくら)を見に行ってきました。
今回は、大河原町と柴田町にまたがる白石川沿いに1000本以上続く桜並木ができた歴史を調べてみました。
また、「一目千本桜」の開花状況やおすすめ鑑賞スポットについてもまとめています。
「白石川堤一目千本桜」を作った高山開次郎
柴田町にはいくつかの桜の名所がありますが、今回は「白石川堤一目千本桜」の景色を作った実業家の高山開次郎について。
彼無くして、この桜の名所は見ることができなかった言っても過言ではありません。
こちらの記事によると、大河原町出身の高山開次郎は、由緒ある旅館の長男でしたが、若くして父親を亡くし、15歳で東京に働きに行くことになりました。
その後、実業家として成功した高山開次郎は、白石川の改修工事が完成すると知り、地元に1200本の桜(ソメイヨシノ)を寄付することに。
当時のお金で、約4000円(現代の約2000万円ほど)の費用がかかったそうです。
地元のために、お金ではなく後世に残るものを贈りたいと考えた高山開次郎の願いは、現在も大切に受け継がれています。
「一目千本桜」の歴史に地元愛あり
一般的にソメイヨシノの寿命は60~70年と言われていますが、高山開次郎が植樹を開始してから約100年近くたった現在でも、多くのソメイヨシノが綺麗に咲いています。
今では、全国的にも桜の名所と知られるまでになった柴田町や大河原町の桜ですが、高山開次郎の想いを受け継ぐ地元の方々の協力があってこその風景だと思います。
私たちが訪れたときは、生憎の曇り空で、桜もほぼ散りかけていましたが、葉桜になっても尚美しい景色を楽しむことができました。
風が吹くと一面に葉桜が舞って、きれいな桜吹雪も見れました。
宮城県「一目千本桜」の開花状況とおすすめ鑑賞スポット
宮城県「一目千本桜」の開花状況
宮城県南部の柴田郡にある「一目千本桜」の開花時期は、例年4月初旬~4月中旬ぐらいです。
柴田郡の「一目千本桜」の開花状況をチェックするときに便利なのが、以下のウェブサイトやツールです。
- 柴田町観光物産協会の公式サイト
船岡城址公園山頂の定点カメラからリアルタイムで桜の様子が観察できる。
また、桜の開花状況も更新されている。 - 柴田町観光物産協会のインスタグラム
桜のアップ写真で開花状況を確認できる。 - 柴田町観光物産教会のツイッター
春だけでなく、四季の柴田町の様子を確認できる。 - 柴田町の公式サイト
例年の開花情報を確認できる。 - 大河原町の公式サイト
毎年恒例の「おおがわら桜まつり」の情報を確認できる。
例年、桜の開花時期が早まっている傾向にありますが、過去10年の開花情報を見ていると、開花は3/31~4/17、満開は4/4~4/23となっています。
宮城県「一目千本桜」のおすすめ鑑賞スポット
大河原町と柴田町にまたがる「白石川堤一目千本桜」ですが、近隣にも桜の名所がいくつかあります。
- 船岡城址公園
- しばた千桜橋
- 陸上自衛隊船岡駐屯地
- 自然休養村「太陽の村」
- 韮神堰(にらがみせき)
特に観光客に人気なのが「船岡城址公園」で、その途中にある「しばた千桜橋」からの列車と桜のコントラスト、スロープカーの桜のトンネルが見ものです。
他にも「韮神堰」(にらがみせき)からの蔵王連峰と桜のコントラストも人気です。
宮城県「一目千本桜」の駐車場
「白石川堤一目千本桜」を見たい場合は、「おおがわら桜まつり」期間中であれば、河川敷の臨時駐車場を利用することができます。
桜まつりが終わったあとは、大河原町役場のある中心地のコインパーキングなどを利用して、そこから2㎞ほど(徒歩20~30分)歩く必要があります。
「船岡城址公園」からの桜を鑑賞したい場合は、公園近くの有料駐車場(300台)に停めるか、少し離れた臨時駐車場を利用することができます。(無料シャトルバスの運行もあり)
「おおがわら桜まつり」と「しばた桜まつり」があり、開花シーズンはかなり混雑するので、車で行く場合は事前にどちらに行くか絞った方がいいかも。
電車で来る場合は、JR東北本線「船岡駅」から徒歩17分で船岡城址公園、「大河原駅」から徒歩10分ほどで白石川に到着します。
「一目千本桜」の情報
名所 | 白石川堤一目千本桜 |
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URL | https://www.oogawara.com/tourism/sakura/ |
住所 | 宮城県柴田郡大河原町大谷 |
電話番号 | 0224-53-2659(大河原町商工観光課) |
駐車場 | 河川敷臨時駐車場(桜まつりシーズン中) |