
松島のシンボル「五大堂」に行ってみた
松島の円通院の紅葉ライトアップを見る前に松島観光をしてきました。
松島のシンボルと言えば、小島の上にぽつんと建つ「五大堂」が有名ですよね。
五大堂についての歴史を簡単にまとめ、実際に行ってみた感想をレポートしたいと思います。
※当記事に記載している料金や詳細については、投稿日現在の情報です。
海の上に浮かぶ五大堂が神秘的
五大堂は、松島観光の中心部にあり、観光遊覧船のフェリー乗り場のすぐ近くにあるのでわかりやすい立地にあります。
入場・拝観料が無料なので、誰でも気軽に見学することができます。
五大堂は、本島と小島を橋で繋いでいます。五大堂のある小島と合わせて3島に3つの橋がかかっています。
本島から歩いて2~3分で五大堂に到着しますが、小島にぽつんと浮かぶ御堂も珍しく神秘的ですよね。
橋の下が見えて足元がヒヤヒヤする「すかし橋」
五大堂に向かう3つの橋のうち2つの橋は、通称「すかし橋」呼ばれています。
現在は、はしご状の板に縦板が貼られていますが、元々ははしご状の板のみだったそうです。
この「すかし橋」が、歩くとなんともヒヤヒヤしてしまいます。
板の隙間からは海や岩がすぐ見えるので、足をはずしてしまったり、物を落としてしまったらどうしようと恐る恐る渡る人も多いのではないでしょうか。
また、車椅子やベビーカーでは通行できないのでお気をつけください。小さなお子さんと一緒にわたる際も注意が必要です。
東北最古の桃山建築と松島の景色
そして、橋を渡り切った先にある五大堂ですが、実はこちらは同じく松島町内にある瑞巌寺の境外御堂となっています。
松島のシンボル・五大堂は、大同2年(807)坂上田村麻呂が東征のとき、毘沙門堂を建立し、天長5年(828)慈覚大師円仁が延福寺(現在の瑞巌寺)を開基の際、「大聖不動明王」を中心に、「東方降三世」、「西方大威徳」、 「南方軍荼利」、「北方金剛夜叉」の五大明王像を安置したことから、五大堂と呼ばれるようになりました。
引用:「日本三景松島」より
海風にあたっているにもかかわらず、保存状態も良くて立派な御堂です。
一見、一般的な御堂と同じような形ですが、よく見ると細部まで装飾が施されており、動物の彫刻や模様があちこちに彫られています。
807年に建設されて1200年以上の歴史のある五大堂ですが、現在の建物は1604年に伊達政宗が再建したものです。
東北にある最古の桃山建築として、国指定重要文化財に指定されています。
秘仏の五大明王像は、33年に1度のみ御開帳されます。次の御開帳は、2039年の8月20日を予定しているそうです。ちょうど20年後ですね。
五大堂の目の前から松島湾の島々を眺めることができて景色も良好です。
日本三景の1つである松島ですが、その名の通り松が生い茂り、私の地元・広島の宮島とはまた違った風情があり素敵です。
「五大堂」の情報
施設名 | 五大堂 |
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URL | http://www.zuiganji.or.jp/keidai/godaidou.html |
住所 | 宮城県宮城郡松島町松島町内111 |
駐車場 | 無し(近隣に有料駐車場あり) |
感想
東北地方にある最古の桃山建築と言われてとても貴重な建造物ですが、島内にはお寺の方や警備員等はおらず、意外と無防備な感じで少しビックリ。
気軽に参拝できて景色も良いので、是非松島に訪れた際は五大堂にも行ってみてください。