2020年は天体観測の当たり年とも言える珍しい現象がいくつも起きます。
仙台市天文台では、仙台の街から見える夜空をテーマに旬の星空について興味深い話が聞けるので、ぜひ今年は天文台に行って貴重な体験をしてみましょう。
2020年12月に木星と土星の大接近を見るチャンス
2020年は、観測史上初?とも言える貴重な「木星と土星の大接近」を見れるチャンスです。東北最大の望遠鏡を持つ仙台市天文台に行けば、かなり珍しい現象が観測できるかもしれません。
約400年ぶりに木星と土星の大接近を見るチャンス
▲左が木星、右が土星
地球は太陽の周りを約365日(1年)かけて一周しますが、木星は約12年、土星は約30年かけて一周します。
そして、木星が土星の公転に追いつくのが約20年に一度。その20年ぶりチャンスを見る機会が、2020年12月にあります。(詳細はこちらをチェック)
さらに、木星と土星が接近する場合は1°程度の視距離になることが多いそうですが、2020年はなんと0.1°以内まで接近する超貴重な年だとか。どれだけ貴重かと言うと、1623年以来の約400年ぶりの大接近!
画像出典:仙台市天文台
仙台からその超貴重な大接近を見えるのは、2020年12月21日の18時頃がおすすめだそう。場所は、南西の空(仙台から蔵王方面の方角)が良いようです。
イタリアの天文学者・ガリレオが人類で初めて望遠鏡を使ったのが1609年で、前回の木星と土星が今回のように大接近する年は1623年でしたが、当時は今ほど望遠鏡の精度がよくなかったそうなので、2020年は観測史上初の「木星と土星の大接近」と言えるそう。
ちなみに、2020年12月の「木星と土星の大接近」の見逃した場合、次回の大接近は40年後の2080年に見られるそうです。
仙台天文台では、東北最大の望遠鏡「ひとみ望遠鏡」があるので、ぜひこの機会に大きな望遠鏡で木星と土星を一緒に観測してみましょう。